超高齢だけど不妊治療やってます

40半ば、高齢不妊治療中。軽度男性不妊のパートナーと顕微授精に挑みます。

2周期目 D04 リセット通院&ルナ排卵を見た?

ルトラールをやめて4日で生理が来た。来るのは良いことだけど、あれだけ黄体補充していても生理の量が昔の1/3以下。少なくなって喜んでいた頃が懐かしい。

低刺激法なのにホルモン剤の副作用が酷すぎてぐったりし、早々と自然に戻すことも考えていたので今週期の卵胞確認に行くかどうか迷っていた。左の卵巣が腫れていたことと、パートナー君の某懸案事項の確認のため二人でクリニックへ出かける。

パートナー君曰く、本来ならひんやりしているものなのにタマくんがホカホカしているとのこと。熱を計ったら(計るな)36.6度。精索動脈瘤というのになるとそのようになるらしく精子の奇形率にも関係しているとか。そして何か固いものが左側にあるというので泌尿器の予約をとったのだ。

診察室から帰ってきたパートナー君。やはり中程度の精索動脈瘤だったらしい。これは治療すれば改善見込みもあるみたいなので泌尿器科の専門医に診察を受けることになった。

院長先生の診察。見えている卵胞は4つ。なんとそのうちの一つは20ミリを超えている。生理中なのに排卵寸前。ルナ排卵をこの目で見ているのかと浮足立ってみたがドクターに聞いところ、卵巣機能の低下で排卵を抑制する力が足りていない場合にこういうことが起こるとのことだった。ルナ排卵ならばピカピカの卵子が出てくるらしいので期待したが、これでは全然違うではないですか。

この大きな卵胞が他の卵の成長を邪魔するかもしれないのとまだ卵巣の晴れが残っていることから、二週間ほどピルを服用して排卵を抑え、再度リセットしてからショート法での採卵を勧められる。自然に任せるほう法もあるが大きな卵胞が残るのは良くないらしい。

ピルを飲んでリセットから再度の採卵に行くかどうか。30分ほど時間を頂くことにした。

私が数日寝たきりになったりしたのでパートナー君は顕微授精自体をもうやりたくないようだ。帰り道、遅めランチを取りながら、今後の方針について話し合うが答えが出ない。ピルリセットまで余裕があるのだし、もう少し迷いつつ漢方を始めることにする。

卵子と精子の改善について

高齢卵子と高度奇形精子の私達にできる改善方法は何か。

調べたりドクターに聞いたりしたが、老化も奇形も西洋医学に有効な治療法は無い。唯一話があったのは抗酸化物質の摂取とDHEA。以下、何かしらソースはあるもののすべてのエビデンスは確認できていないのでご了解を願います。

まずパートナー君と共有の事項。

抗酸化物質は最強と言われるアスタキサンチン(DHC)とビタミンC(コストコ)。ビタミンCは以前から「高濃度ビタミンC療法(?)」のため4000mgほど別摂取している。

今回追加してみたのはコエンザイムとマカ。これはなんのカテゴリに入るのかしら。まだ二日目なので何とも言えない。パートナー君は元気になった気がするといっているが。

卵子方面は食事療法と置鍼と漢方。MEC療法というのを某クリニックが提唱していた。一応データ上で改善がみられるとのことで、ローカーボではあるが肉200gたまご3個チーズ120gで野菜中心にしないことがマスト。これまでどちらかというと体を温める方向に野菜中心低脂質で炭水化物もきちんととる食事をしていたのでずいぶんな方向転換だ。そして冷え対策に貼るタイプの置鍼も再開。鍼は本来なら通いたいところだが時間が取れなそう。

最後に精子方面。下着と食事療法。今まで何度言ってもニット地のボクサーをやめなかったのでスケスケのトランクスを履かせた。寒いらしいが我慢してもらおう。食事に関しては男性の場合、パートナーに君によると女性とは逆で肉を控え野菜中心にするものらしい。

本来ならば、一つずつ試しながら定期的に検査をするのがいいのだろうがそんな時間はないので一気にまとめてやってみることにした。

また疲れたときは俄然、薬膳や南インド料理などの香しいアジアに癒される私たちには漢方やアーユルヴェーダが合いそうなので、試してみようかとも思っている。ホルモン治療拒絶の反作用とも言えるが、もともと何かを強烈に食べたいときはそれを体が欲しているという感覚が大きいのだ。妊娠中に店指定で食べ続けたカレーは吐き気どめのスパイスであるクローブがたくさん使われていたことに後日気付いたり。台湾で赤痢かと思うほどお腹を壊した時は大量の仙草ゼリーと火鍋を食べて半日で全快。ちなみにこの一月ほどは納豆と大量のネギと卵を混ぜたものを食べ続けており冷えが改善された気がする。これは本能だと思うのでこの際は気の向くところをやっておけばいいのではないか。

初回の顕微授精が陰性に終わり少しチリチリとしていたが、楽しくなってきた。

顕微授精1周期目 D25 ET10

朝、そろそろ逆転は無いだろうとフライング。そして陰性。 スッキリ気分が良いのでなんとなく分かってはいたし、一度目顕微授精のアウトはかなり応える。

やはり厳しいのだという現実。ヨーロッパで一週間豪遊可能なくらいの費用、倒れるレベルで酷かったホルモン治療の副作用。

副作用で生活に支障が出ている事については、経過確認で3日前にクリニックへ行った折りにパートナーと話し合った。彼は、あまりの酷さに私の寿命が縮まるのではないかと心配している。確かにこんなに具合が悪くなるということは私の中の人は全力で薬を拒否しているのだろう。まあAIHのときは二回目以降かなり軽くなったので慣れてくるものなのだろうけれど。それにしても体からの「これは飲むのやめとけ」信号が強すぎる。

知っていたけれどスルーしていた情報がある。40半ばだと自然妊娠も体外受精も確率は変わらないのだ。私達の場合、精子の正常形態率が2%なのでこのデータは該当しないのではないか。体外受精の確率は上がるのではないか。勝手にそう判断していたが果たしてそうなのか。これだけ各種ストレスをかけながら顕微授精を続けるメリットは本当にあるのか。

そしてこちらは新しい情報。顕微授精ならば正常な精子の判別はできるのだと思っていたのだが、奇形率が高い場合は「見た目」が正常な精子でも遺伝子異常がある確率が高いらしい。

卵子は高齢、精子は奇形。これでは何をやっても確率が低いので、ベースアップを目指すことにしてみたい。

顕微授精1周期目 D19 ET4

今週は出社を一日しか入れていない。コストコに行ったり散歩したりとかなり歩いた。最近スポーツカイトにハマってしょっちゅうベイエリアの公園に出没しているのだが、カイトの性能が良すぎて実はほとんど動かない。

今日あたりから着床期間になるはず。2日前から胃の不快感と下腹部痛が始まった。むかしむかしの妊娠中、疲れるとお腹が張ってキリキリしていたが、それとほぼ等しい痛みなので子宮なのだろう。両方共とても軽く、むしろ体調は良いくらい。何も無ければないで少し不安である。

何かしらの結果発表のとき、絶対大丈夫だと信じる人と、そうでない人がいると思う。私は後者で、やることが全て終わってから「絶対だめだ」と自分を洗脳しておくのが常だ。ダメなら「やっぱり」となるし良い結果なら更に嬉しいので、ダメージが少ない。

今回転院して採卵と新鮮胚移植までにかかかった費用は60万弱になる。95%以上の確率で失敗するとわかっているのだから投資ではなくギャンブルに近いのかもしれない。

顕微授精1周期目 D16 ET1

仕事は休み。 ルトラール3倍量の開始でやっぱり吐き気とともに起床。少し頭痛もあるが体調はそんなに悪くない。 血栓予防のため歩いた方が良いと書いてあったので、散歩に行く。気がつけばかなり歩いていた。ルトラール1錠でふらふらになっていた三ヶ月前とは大違いだ。

いつも通りというが、一日中座って仕事し、家では24キロの子供を持ち上げ、熱い風呂に長々と浸かる私はどうやって過ごせば良いのか判断に困る。パートナーくんなど、昨日は私をどうやって運んだらいいだろうかと悩んだらしい。とりあえずネガティブ要因は冷えとストレスと子宮収縮だろう。

リラックスのためにアロマを使おうかなと考えて調べてみたのだが妊娠初期の禁忌オイルはかなり多い。ラベンダーもダメである。ローズウッドは大丈夫とのことなのだが森林破壊のため現在精製中止。あるのを大切に使おうということで、布に一滴落としてテーブルに置く。

足の冷えは足湯と、もこもこの靴下重ね履きと、電気毛布のおかげでここ数ヶ月は感じていない。パートナーくんのおかげで、日々の家事や子供のもろもろも軽減できている。

今回は自分の検査値にマイナス要因が見当たらず、顕微授精なのでパートナーくんの奇形精子症はクリア、移植した受精卵もきれい。卵の質が良いことを期待するしかない。

そういえば凍結予定の6分割胚は胚盤胞になったのだろうか。明日クリニックに問い合わせることにする。

顕微授精1周期目 D15 ET0 胚移植日

分割胚移植当日をET0、胚盤胞移植当日をBT0日としてカウントするとのことなので表記してみる。

1000少し前に品川着。お腹が空いたのでDeen&Delucaでパンを買って食べながらクリニックへ向かう。

トイレを我慢して来いと書いてあるのだがその時すでに限界を迎えており、受付で「先に尿検できませんか?」と聞いたら困惑された。移植時にカテーテルを見やすくするために溜めるらしい。そんなこと言われたっけ?話を聞いていない私。

血液検査後、院長先生の診察。授精させた2個とも分割が進んでおり、3日目で11分割と6分割。フラグメントは5%以下で綺麗ですとのこと。ひとまず安心する。

今回は11分割の胚を新鮮胚移植し、6分割のほうは胚盤胞まで培養後に凍結することにする。

リカバリールームに移動。AIHのように内診台で行うのかと思っていたが、術着を着てオペ室に入るらしい。ロキソニンを痛み止めと子宮の収縮防止に服用。

更にルトラールとプロギノーバを渡される。12日間服用するとの説明。ルトラールは今まで飲んでいた量の3倍になり、副作用が出やすいため少し不安。

30分ほどで呼ばれてオペ室へ。前回と違う培養士さんが名前と生年月日の確認、受精卵のカルテのようなものを見せてもらう。移植する胚の写真が添付されていてなんだか感動する。

再び院長先生が登場しエコー。卵巣は3.1と3.8で腫れはあるものの問題なし、子宮内膜は11.9でこちらも問題なし。そして妊娠以来の経腹エコーで、胚を戻す位置を説明される。

エコー画面が切り替わり、移植する胚の映像になる。経腹エコーで見ながら内膜の上の先ほどの位置にカテーテルで移植。と言っても全く自覚できない。これで分割胚移植は終了。

「あとは祈りましょう」

そう言って院長先生が退場。
安静もなく、着替えてすぐにかえって良いとのこと。採卵よりずっとあっけない。

着床してくれますように。

顕微授精1周期目 D14

左腹の痛みはだいぶ和らいでいたので、起きてみることにした。 2日ぶりにお風呂に入り、長女の塾弁当を作り、やっといつもどおりの朝に。

採卵がどんなことになるかわからなかったので移植翌日まで仕事を入れるのをやめたのは、私の場合は正解だったようだ。

これから移植後まではリラックスが一番大切らしいのでヘラヘラ暮らすことにする。

リラックスといえばアロマが大好きなのだが、たしか妊娠初期は使ってはいけないのもあったはず。調べなおそうっと。