超高齢だけど不妊治療やってます

40半ば、高齢不妊治療中。軽度男性不妊のパートナーと顕微授精に挑みます。

検査と三回のAIH

血液検査や卵管造影、パートナーくんの検査結果を聞きに行く。
まるで判決を聞くような気分だ。

まず私はクリア。うちの家系は若々しい傾向。特に祖母は83で大きな手術をし医学的にも20くらい若いのではないかと言われたくらいだった。ホルモン値も問題ないとは、両親祖父母に感謝である。

そしてパートナーくん。当然彼は若いから問題ないはずである。
ところが、ドクターが見せた二枚の紙には一部に斜線が引いてあった。
精子の正常率。基準値の14%に斜線がされており、「これは治療では4%でいいんです。」と言う。彼の数値は4.2%であった。

そして二枚目。一回目のスクリーニングで一定以下の数値の人に適応される精密な検査らしい。精子百匹?をランダム抽出して、一つずつ分類していくものだ。頭が2つだったり、螺旋状になっていたり、尾と頭の長さ比率が規定外のものはエラー。パートナーくんの正常形態率はなんと2%だった。

「運動率は問題ありません。しかしこの結果を見ますとすぐに顕微授精を勧めます。」精密検査の結果、こう言われているのだからそうなのだろう。

しかし木場公園クリニックでは体外受精事実婚以上の事実がないと不可能。現時点で可能ということで今週期からAIH(人工授精)を行なうことになった。

クロミッド(排卵誘発剤)を5日間服用、その後卵胞の育ち具合を見てHCGの注射する。すると36時間で排卵するのでそこに合わせて精製と消毒をしたエリート精子(とはいえ、正常な精子を分別したわけではない)を子宮に注入する。

クロミッドは最初のうち副作用でイライラと気分の上下が凄まじく、だいぶパートナーくんに迷惑をかけたと思う。

私は薬の反応がよくて服薬のみで卵がいくつも育ったのだが、結局いくつ育とうが卵の質が悪ければなんの意味もない。高齢という壁。

卵の殻が厚く精子が侵入できない。
精子が卵を取り囲み殻を酵素で溶かすのだが、おそらくその精子の数も足りない。


結局、3回のAIHはNGだった。


顕微授精をするためには転院をしなければならない。独身である証明のみで可能なクリニックを探すことにした。